彼岸会は、悟りの世界に向かうための『仏道精進』の期間であり、昔から仏菩薩と先祖への報恩感謝の期間とされています。この期間においては、私たちの心を清め、仏教の教えに触れながら、日々の生活を見つめ直す大切な時間となります。彼岸の中日には、仏壇のお供えをはじめ、お寺への参詣やご先祖様のお墓参りを行い、先祖供養を通して先人たちの恩恵に感謝を捧げます。お墓参りでは、故人が安らかに眠り続けることを祈り、また生きている私たちがその教えを受け継いでいく決意を新たにすることができます。
彼岸は、物質的なものではなく、心の豊かさと霊的な成長を大切にする期間です。仏教の教えを深く学びながら、悟りの世界に向かうために精進し、家庭や周囲の人々と共に心を合わせて仏法を実践していくことが求められます。彼岸の期間、皆さまが心静かに仏道を歩み、先祖への感謝の気持ちを深めることができるよう、お寺としてもお手伝いをさせていただきます。