龍光寺縁起
2024年12月14日
列車が志文駅に近づいたとき、駅のすぐそばに龍光寺のお堂が見えてきます。
平成十年、現在地を浄域として堂宇を建立。
災難身代り・悪魔降伏の意を含めて不動明王を御本尊とし醍醐寺准胝観音御分身を安置して宗祖弘法大師を奉安する。
この地に堂宇を建立して御本尊を安置したのが現在の龍光寺の起源である。不動明王を祀り護摩法を修し国家人民の幸福を祈念する真言密教の教えをわが国に伝えたのは弘法大師その人にほかならないのです。
龍光寺は真言宗醍醐派の末寺です。吾が醍醐派は弘法大師の法孫聖宝尊師が醍醐山を開創して示された教えにもとづく法流で、別に我国独特の修験道もその教風に加え、当山派修験道を創始、統括する「総本山醍醐寺」です。
経説によりますと御本尊「不動明王」と申しあげます仏様は、「この大明王は大威力あり大悲の徳の故に青黒の形を現じ大定の徳の故に金剛石に座し大智恵の故に大火焰を現じ大智の剣をとって貪瞋痴を害し三昧の縄を持って難伏のものを縛す。
恭敬礼拝する者は影の形に随うが如く護り給う」とあり利益広大霊験あらたかです。
爾来、御本尊の慈眼は耀き威光を益々倍増しています。平成十八年に北海道八十八ヶ所霊場第八十二番札所に定められ、御本尊千手観世音菩薩を奉安し、お遍路さんをお迎えしています。
不動尊のお守りとして空・海・陸の身代り守は、霊験あらたかな御霊符として多くの方々が受け、祈願に参詣されています。